“本質(きじ)” の例文
びん掻(かき)に、当代の名匠が本質(きじ)へ、肉筆で葉を黒漆(くろうるし)一面に、緋(ひ)の一輪椿の櫛(くし)をさしたのが、したたるばかり色に立って、かえって打仰いだ按摩の化ものの真向(まっこう)に、一太刀、血を浴びせた趣があった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)