本番ほんばん)” の例文
その時の本番ほんばん(などといやらしい言葉だが)が静子で、紫地に太い銀糸が縦に一本はいったお召を着たすらりとした長身で、すっとテーブルへ寄って来た時、私はおやと思った。
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)