木彫きぼ)” の例文
しかし紋也の表情は、木彫きぼりの面のそれのように、微動をさえもしなかった。ただし右の手はしっかりと、刀の柄にかかっていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かべには、外国がいこくにいっている子どもやまごたちの写真しゃしんが、木彫きぼりのがくぶちにいれられて、かかっています。
店先にかざってある木彫きぼりの弁天の像から赫灼かくやくたる光明を放っていた。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)