最一人もひとり)” の例文
隣村から応援に来た最一人もひとりの背のヒヨロ高い巡査、三里許りの停車場所在地に開業してゐる古洋服の医師いしや赤焦あかちやけた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役、消毒器具を携へた二人の使丁こづかひ、この人数にんず
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「どうして、まだ五里もある」、と最一人もひとりの男が言つた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)