曾婆加里そばかり)” の例文
水歯別王みずはわけのみこは、大急ぎでこちらへおかえりになりました。そして中津王なかつのみこのおそばに仕えている、曾婆加里そばかりというつわものをおしになって
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
墨江の中つ王に近くつかへまつる隼人はやびと一五、名は曾婆加里そばかりを欺きてのりたまはく
そして、まずご自分で一口めしあがった後、曾婆加里そばかりにおくだしになりました。曾婆加里そばかりはそれをいただいて、がぶがぶと飲みはじめました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
この曾婆加里そばかりめは、わしのためには大きな手柄てがらを立てたやつではあるが、かれ一人からいえば、主人を殺した大悪人である。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)