“暗牢”の読み方と例文
読み方割合
カショオ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗牢カショオ」というむかし騎士団が監室に使っていた太い鉄格子の扉のある陽の目もささぬ暗黒の部屋へ、寝台もなしに太子を投げこんでタンプル付の下僚三名に引継がせ
カストリ侯実録 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鉄格子を開けさせて「暗牢カショオ」の中へ入ると、一種言うにいえぬ悪臭がたちこめ、鼠の巣のように襤褸屑を寄せ集めた異様な堆積の中に、なにものか蠢いているのがおぼろげに見えた。
カストリ侯実録 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)