時々鼾いびき)” の例文
十時頃になると、車中の人は大抵こくり/\と居睡ゐねむりを始めた。忠太は思ふ樣腹を前に出して、グッと背後うしろもたれながら、口を開けて、時々鼾いびきをかいてゐる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)