春草しゅんそう)” の例文
流れの淀むところは陰暗く、岩をめぐれば光景瞬間に変じ、河幅かわはば急に広まりぬ。底は一面の白砂はくさに水紋落ちてあやをなし、両岸は緑野低く春草しゅんそう煙り、森林遠くこれを囲みたり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
例えば春草しゅんそうの「落葉」があれほど有名であるだけあって、最初から春草の絵は天才的に旨いのだが、それでも無名の青年時代には幾度か入選しなかったとか、数え挙げれば
現代能書批評 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
春草しゅんそうのこの道何かなつかしく
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)