春泥しゆんでい)” の例文
舞妓まひこは風を引いてゐたと見えて、下を向くやうな所へ来ると、必ず恰好かつかうい鼻の奥で、春泥しゆんでいを踏むやうな音がかすかにした。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
予は又晶子が翁に呈する為に残して置いた「春泥しゆんでい集」を翁に贈つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)