星亨ほしとおる)” の例文
わが記者たりし時世に起りし事件にていまに記憶するは星亨ほしとおる刺客せっかくに害せられし事と清元きよもとようの失せたりし事との二つのみ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一時日本に亡命のかくたりし朴泳孝ぼくえいこう氏らも大政たいせいに参与し、威権赫々かくかくたる時なりければ、日本よりも星亨ほしとおる岡本柳之助おかもとりゅうのすけ氏ら、そのへいに応じて朝廷の顧問となり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
そこを松岡君が政友会の人となり、星亨ほしとおるの追弔文などを書き出したものだから、大谷君が激怒したことがあったように記憶する、つまり松岡君は大谷君が紹介して入社させ
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
星亨ほしとおる訴へられ、鳩山和夫はとやまかずお訴へられ、島田三郎しまださぶろう訴へらる。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
星亨ほしとおるの殺されたのと、福沢諭吉の死んだのは明治三十四年余が十七歳の時であった、トルストイの死んだ年即ち明治四十三年、余が二十六歳の時に本郷座で「高野の義人」を上演したのである。
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)