“明晳判断”の読み方と例文
読み方割合
めいせきはんだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人の明晳判断めいせきはんだんのない狂いというものの持つ恐怖は、も早や日常茶飯事の平静ささえ伴なっている静かな夕暮だった。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それはいまの世の人たれもが待ち望む一つの明晳判断めいせきはんだんに似た希望であった。それにもかかわらず、冷笑するがごとく世界はますます二つに分れて押しあう排中律のさ中にあって漂いゆくばかりである。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)