文人趣味ぶんじんしゆみ)” の例文
梅花は予に伊勢物語いせものがたりの歌より春信はるのぶに至る柔媚じうびの情を想起せしむることなきにあらず。然れども梅花を見るごとに、まづ予の心をとらふるものは支那に生じたる文人趣味ぶんじんしゆみなり。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)