放恣はうし)” の例文
放恣はうしなる自然の発展を人に示さなくつても済むだのであらうが、悲むし、かれはこの世に生れながら、この世の歴史習慣と相容るゝ能はざる性格と体とをつて居た
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
し明治元年より今日に至るまで日本の思想史を分ちて上中下の三となさば其上代は即ち極めて大胆なる、極めて放恣はうしなる、而して極めて活溌なる現象を有する時代にして
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)