揺椅子ゆりいす)” の例文
旧字:搖椅子
キャラコさんは、みなに気づかれないように揺椅子ゆりいすから立ちあがると、そっと広間を出て二階へあがって行った。
揺椅子ゆりいすのなかにうづくまる移り気をそそのかして
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
芳衛さんは揺椅子ゆりいすのなかへ沈みこみ、トクさんは寝室のはしへ腰をかけ、鮎子さんとおしゃまのユキ坊やは、しんとした夜の雪山ゆきやまを眺めながらためいきをついていた。
朱と金との揺椅子ゆりいすのうへに身をのせて
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)