揚錨絞盤キャプスタン)” の例文
しかし、わが老練な水夫君らが揚錨絞盤キャプスタンの周りを足踏み鳴らして歩き𢌞る(註三二)のを聞くまでは、小生は一刻をも享楽しないでしょう。
揚錨絞盤キャプスタンてこを𢌞すのに調子を合せて歌ってしゃがらしたらしい、高い、老いぼれたよぼよぼの声だった。
そして、明方あけがた少し前に、水夫長ボースンが呼子を鳴らして、船員が揚錨絞盤キャプスタンてこき始めた時分には、私はへとへとに疲れていた。その二倍も疲れていたにしても、私は甲板を去りはしなかったろう。