拍子ぴょうし)” の例文
「おれは急に西へ立つから、お前はお前で、別に身の落ちつきを考えなおすがいい」と、いわんばかりな、拍子ぴょうしもない言葉。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「変らぬのは、悪四郎、おぬしじゃないか。……もう寝所に入りかけていたところだったよ。びっくりしたわさ。あいかわらず拍子ぴょうしもない」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)