“択好”の読み方と例文
読み方割合
よりごの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしの知っている大家のお姫様で、男でありさえすりゃ、誰でも択好よりごのみをしないというお姫様がありました。ああなっても困りますねえ。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何しろ十時頃に上って十二時過には家へ帰っていようというんですから、女のよしあしなんぞ択好よりごのみしちゃ居られません。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
Hさんを通してB先生から彼を使いたいと申し込まれた時も、彼はまずおのれをのちにするという好意からか、もしくは贅沢ぜいたく択好よりごのみからか、せっかくの位置を自分に譲ってくれた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)