“扈随”のいろいろな読み方と例文
旧字:扈隨
読み方割合
こずゐ50.0%
こずい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月二十一日に棠軒は阿部正純に扈随こずゐして江戸を発した。公私略に「九月廿一日御発駕御供いたし候」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十月十三日に茶山は阿部正精まさきよ扈随こずゐして江戸を発した。「朝従熊軾発城東。海旭添輝儀仗雄。十月牢晴春意早。懸知封管待和風。」これが「晨出都邸」の絶句である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
抽斎はみずから奉ずること極めて薄い人であった。酒は全く飲まなかったが、四年前に先代の藩主信順に扈随こずいして弘前にって、翌年まで寒国にいたので、晩酌をするようになった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)