“戸隙”の読み方と例文
読み方割合
こげき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし、空中に果たしてかくのごとき塵毛の存するかを試みんと欲せば、旭日の光線の戸隙こげきより入るときに、その光線中に無数の塵毛のかかるを見て知るべし。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ますます不審に思い戸隙こげきより内をうかがうに、ただ、うめのひとりしたるを見しのみ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
一時過ぎて毛虫を見るというは、塵毛の指端につくには多少の時間を要するによる。およそ空気中に塵毛の多く浮かびおるは、晴天の朝、旭光の戸隙こげきに入るときにたやすく見るべし。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)