“慍(いきどお)” の例文
そう鰾膠(にべ)もなく云って、お菓子を喰べてコーヒーを飲むのを、娘は少しばかり慍(いきどお)ったような顔で眺めていましたが、やがて、ふと思いついたように
兵士と女優 (新字新仮名) / 渡辺温、オン・ワタナベ(著)
范邸(はんたい)は浚儀(しゅんぎ)の令たり。二人絹を市に挟(さしはさ)み互いに争う。令これを両断し各〻一半を分(わか)ちて去らしめ、後人を遣わして密(ひそ)かにこれを察せしむ。一人は喜び、一人は慍(いきどお)る色あり。
慍(いきどお)りを怺(こら)えて、氏を家に招いて懇談し、また同じ一高教師であった片山敏彦君からも説得してもらうように頼んだが何もかも無効で、ワ氏はそのままプイと帰国してしまった。