“想像力（イマジネーション）” の例文
次第に疑問を畳み上げて、下手人の影法師に生命を付与して行く親分の強大な想像力（イマジネーション）に、ガラッ八は呆気（あっけ）にとられて聴入るばかりでした。
銭形平次捕物控：099 お篠姉妹 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
婆さんに席を譲るのは却って無学な労働者だ。何も彼も将来想像力（イマジネーション）で纒める材料と思って、僕は始終観察している。
親鳥子鳥 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
……すこし想像力（イマジネーション）を要する事件になると、警察なんてものは手も足も出ないんだからな。新聞社の若い連中のほうがずっとましなんだ。（そして、手を高くさしあげると）オイ、那須……
金狼 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
斯ういう風に一個人を相手にすれば虚言（きょげん）だけれど、一般公衆を相手にすれば想像力（イマジネーション）の発揚になる。
親鳥子鳥 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
「成程、大きな鶴だね。軍人（いくさにん）もナカ／＼想像力（イマジネーション）が発達していたと見える」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
「いや、違う。第四は想像力だ。想像力（イマジネーション）で観察を纒めるのさ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)