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惨酷
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さんこく
ふりがな文庫
“
惨酷
(
さんこく
)” の例文
旧字:
慘酷
「何者であろうとも、
斯様
(
かよう
)
な
惨酷
(
さんこく
)
なことをするのを見逃しておくのは何事じゃ、ナゼ助けてやらぬ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いっそう
惨酷
(
さんこく
)
なのは、この妙齢の女の
呪
(
のろ
)
われたのが、ただその顔面だけにとどまるということです。
着
(
つ
)
けている衣裳は大名の姫君にも似るべきほどの結構なものでありました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それを聞き
纏
(
まと
)
めてみると、長禅寺で聞いたよりはいっそう
惨酷
(
さんこく
)
なものでありました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
どうするつもりだ、何かの無念と、過去の
惨酷
(
さんこく
)
なる思い出のために、この男は正気を失って、ここから落ちることを忘れているらしい。道庵の言う通り、落ちれば下にきまっている。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
よしこれほど
惨酷
(
さんこく
)
な男であっても、酔ってさえいなければ、これほどのことを高言するでもなかろうけれど、今はこうして言えば言うほど、自分ながら快味が増すのかと思われるばかりであります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
かえって竜之助の
挙動
(
ふるまい
)
の
惨酷
(
さんこく
)
なのに恨みを抱くくらいでした。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
惨
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“惨酷”で始まる語句
惨酷心