悪霊あくれい)” の例文
旧字:惡靈
時に悪霊あくれい余につげていわく、「汝祈祷の熱心を以て不治の病者を救いし例を知らざるか、汝の祈祷の聴かれざりしは汝の熱心足らざりしが故なり」
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「それはいいとして、お前の肉体を奪った悪霊あくれいを、早く何とか片づけないといけない」
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
他人を議する人は自己を神と同視するものにして傲慢ちょう悪霊あくれいとりことなりしものなり、己れ人に施されんとすることをまた人にもそのごとくほどこせ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
時に声あり胸中にきこゆ、細くしてほとんど区別し難し、なおよく聞かんと欲して心を沈むればその声なし、しかれども悪霊あくれい懐疑と失望とを以て余をくじかんとする時その声また聞ゆ、いわく
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)