悔状くやみじょう)” の例文
その頃、台湾にいた母の長兄のもとから、あによめに当る人の悔状くやみじょうが届いたが、母のことを、遂に幸福の太陽が昇るのを見ずに世を去った、そう云ってあったのを私は読んだ。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
悔状くやみじょうは一々私が開封して眼を通したが、やはり愉快なのが混っていた。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)