“悍婦”の読み方と例文
読み方割合
かんぷ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私のはつきりした望みは私の愛し得るやうな善良な聰明な女の人を探し求めることだつたのです——ソーンフィールドに殘してあるあの悍婦かんぷと正反對の人を。
自然、悍婦かんぷも、驕婦きょうふも、物を縫うている瞬間だけは、良妻であり、賢婦であることのほかには見えない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼女達は一たび其境遇を替え、其身を卑しいものではないと思うようになれば、一変して教う可からざる懶婦らんぷとなるか、然らざれば制御しがたい悍婦かんぷになってしまうからであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)