悉知しつち)” の例文
彼等互に相標榜して自ら是とし、人をのゝしり己れを尊び、昂然として一世を睥睨へいげいす。殊に知らず、天地の情豈に一人一派にして悉知しつちするを得んや。月影波に横はれば砕けて千態万状を為すに非ずや。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)