“怪気”の読み方と例文
旧字:怪氣
読み方割合
あやしげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まずこの急行列車の序開があったあとには旅館ホテルの淋しさ。人が一ぱいいながら如何いかにもがらんとした広い旅館。見も知らぬ気味悪い部屋、怪気あやしげな寝床の淋しさが続いて来る。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
町に入ると、常ならぬ花やかな光景けしきが、土地慣れぬ吉野の目に珍しく映つた。家々の軒には、怪気あやしげな画や「豊年万作」などの字を書いた古風の行燈あんどんや提灯が掲げてある。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)