怜悧さか)” の例文
むりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧さかにみえる人の眼のごとくに朗らかに晴れた蒼空あおぞらがのぞかれた。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
むりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧さかに見える人の眼のごとくにほがらかに晴れた蒼空がのぞかれた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
怜悧さかしき思案『この身風情がとやかくと、申し上げるも恐れますれど。それでは奥様、なほの事、お案じでもござりましよ。少しおあたりあそばしましたら、お帰りがお宜しかろ。奥様とても、さうさうは、おむつかりもあそばすまい。お寒うないやうあそばして』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)