このさわぎとともに、徳川家以外とくがわけいがいたまのものは、かれらの横暴おうぼうをひそかに不快ふかいに思っていたので、みな見て見ぬふりして山をおりてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)