御褥おしとね)” の例文
夫人は御褥おしとねすべらしたまいつつ、「金次に早速いとまを出しゃ、其方そちもきっと謹むがかろう。」との御立腹。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一面に気味悪く紫立って、御褥おしとね白綾しろあやも焦げるかと思う御気色みけしきになりました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)