御禊ゴケイ)” の例文
だから、国造の禊ぎする出雲の「三津」、八十島やそしま祓えや御禊ゴケイの行われた難波なにわの「御津ミツ」などがあるのだ。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
御禊ゴケイは元より、御霊会ゴリヤウヱの祓除「夏越ナゴし祓へ」の本処として、陰陽師の本拠の様な姿をとつたのである。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
石清水臨時祭の如きも、将門・純友追討の神力を、後世までも続けて貰はうとするのである。賀茂祭りは斎院の御禊ゴケイが中心となつて居る。大ぬさの流されるのも、同じ時である。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、国造の禊ぎする出雲の「三津」、八十島祓へや御禊ゴケイの行はれた難波の「御津ミツ」などがあるのだ。と言ふに適した地形であつても、必しもどこもかしこも、津とは称へない訣なのである。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)