御歌みうた)” の例文
彼の眠りは深かったから、月夜の潮のような人声もきよい御歌みうたの揚がりさがりもまだ一度も彼の耳に聞えたことはなかった。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
これは片歌かたうたでございます。この時に、御病氣が非常に重くなりました。そこで、御歌みうた
わりなくも琴にのぼせて恋得つと御歌みうたのぬしに告げば如何ならむ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
月の夜のはすのおばしま君うつくしうら葉の御歌みうたわすれはせずよ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
断食をしながら、ひるは多くの危難を通り夜は疲れを忍んでいるうちには、青年の血はその心に悪魔が教えてくれた歌をわすれて聖い御歌みうたをうたうようになるだろう。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
彼は聖い御歌みうたをうたった。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)