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徃時
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むかし
ふりがな文庫
“
徃時
(
むかし
)” の例文
これが
徃時
(
むかし
)
の、妻か、夫か、心根可愛や、懐かしやと、我を忘れて近寄る時、
忽然
(
たちまち
)
ふつと灯は滅して一念
未生
(
みしやう
)
の元の闇に還れば、西行坐を正うして、能くこそ思ひ切り玉ひたれ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
されば
徃時
(
むかし
)
は朕とても人をば責めず身を責めて、仏に誓ひ世に誓ひ、おのれが業をあさましく拙かりしと悔い歎きて、心の水の浅ければ胸の
蓮葉
(
はちすば
)
いつしかと開けんことは難けれど
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
入道の縁は無量にして
順逆正傍
(
じゆんぎやくしやうばう
)
のいろ/\あれど、たゞ徃生を遂ぐるを尊ぶ、
徃時
(
むかし
)
は世間の契を籠め今は出世間の交りを結ぶ、御身は我がための菩提の善友、浄土の同行なり悦ばしや
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
徃
部首:⼻
8画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“徃”で始まる語句
徃
徃來
徃来
徃復
徃々
徃昔
徃日
徃生
徃診