彽徊家ていかいか)” の例文
三四郎はすぐとこへ這入つた。三四郎は勉強家といふより寧ろ彽徊家ていかいかなので、割合書物を読まない。其代りあるきくすべき情景に逢ふと、何遍もこれをあたまなかあらたにしてよろこんでゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎はすぐとこへはいった。三四郎は勉強家というよりむしろ彽徊家ていかいかなので、わりあい書物を読まない。その代りあるきくすべき情景にあうと、何べんもこれを頭の中で新たにして喜んでいる。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)