影嚮石ようごうせき)” の例文
山鼻に、影嚮石ようごうせきなる巨岩がそびえ、苔の厚衣に、しめ繩をめぐらす。往昔、この山の地主神、七面大天女、蛇体を現じ給い、この岩を七巻半巻く……と言い伝えられる霊域である。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)