当意即妙とういそくみょう)” の例文
あっても当意即妙とういそくみょうに直ぐ名をつけてしまうと先生が言った後、幸太郎君は一つの草を見つけて、先生に名を訊きました。先生は昆侖草と答えました。
変人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今を去る三十年の昔、三だいばなしという事一時いちじの流行物となりしかば、当時圓朝子が或る宴席において、國綱くにつなの刀、一節切ひとよぎり船人せんどうという三題を、例の当意即妙とういそくみょうにて一座の喝采を博したるが本話の元素たり。
「よろしいでしょう。当意即妙とういそくみょうの御処置です」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『来たか、庄さん、待ってた、ホイ』という人口じんこう膾炙かいしゃした文句があるんだ。名倉君はそれをもじったんだ。『橘高、庄さん、待ってた、ホイ』さ。うまいよ。当意即妙とういそくみょうじゃないか?
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)