“引退(ひきの)” の例文
我らは海岸に立ちて、脚下に襲い来る丈余(じょうよ)の浪が忽(たちま)ち力尽きたるが如くに引退(ひきの)くを見て、ヨブ記のこの語の妙味を悟り得るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
細腕を取って引退(ひきの)け、荒海の衝立をサッと前へ引倒すと、その背後(うしろ)にあるのは「御薬草」と書いた御用の唐櫃(からびつ)、力任せに蓋をハネると、中から燦(さん)として金色無垢(こんじきむく)の処女(おとめ)の姿が現われます。