引割ひきわり)” の例文
播州でも半麦飯を摂る家もあったが、この場合の麦とは裸麦で、それを引割ひきわりにしたものを指していたのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は赤い牝牛が「引割ひきわり」という方法に掛けられるのを見た。それはのこぎりで腰骨を切開いて、骨と骨の間に横木を入れ、後部うしろの脚に綱を繋いで逆さに滑車でつるし上げるのだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)