幹助みきすけ)” の例文
手傳つてくれたのは、養子の與茂吉よもきちと、下男の幹助みきすけの二人、一人は二十一二の青白い若旦那型で、一人は赤黒い三十男。
平次が行った時は、下男の幹助みきすけと養子の与茂吉に介抱され、口に水を注ぎ込まれたり、脇腹をくすぐられたり、百方手を尽して、漸く正気づいたところでした。
養子の与茂吉よもきちと、下男の幹助みきすけの二人、一人は二十三の青白い若旦那型で、一人は赤黒い三十男、一人は弁舌の達者な、感じの滑らかな人間で、一人は無口で丈夫そうで、眼鼻立までがっちりした男
「もう一人、江島屋の下男の幹助みきすけ、あれは良い男ですね、色が赤黒くて、恐ろしく達者で、秩父山中から生捕って来た熊の子みてえな野郎ですが、無口で無愛想で、お嬢さんのお艶に白い歯も見せないのは、あの男ばかりですよ」
「もう一人、江島屋の下男の幹助みきすけ、あれは好い男ですね。色が赤黒くて、恐ろしく達者で、秩父ちゝぶ山中から生捕つて來た熊の子見てえな野郎ですが、無口で無愛想で、お孃さんのお艶に白い齒も見せないのは、あの男ばかりですよ」