“平曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいきょく66.7%
へいきよく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平曲へいきょくをと望むときは、苦痛をそれに忘れたいとする容子らしく、すると次の間では、かしこまって、ただちに琵琶を掻き鳴らす者があった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
職屋敷ではまず従来から乞食扱いにされていためしいの琵琶弾きを収容して、これに官の印可いんかと保護を与えた。また、すさんだ大道芸に平曲へいきょくのよさを習得させた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤村検校は琵琶をいて入つて来た。検校はどんな音楽会でも、平曲へいきよくだけは別物だといつて、いの一番に語らなければ承知しなかつたものだが、この日は一先づ琵琶を膝の上に置いて世間話をした。