平和おだやか)” の例文
いつものような平和おだやかさがなく、木の根や岩につまずいた。そうして幾度も休息した。それでもそのつど説教した。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平和おだやか謂出いいいだせば、屠犬児は顔をげて、「何の雑作もござりませぬ。初手からそう出さっしゃれば、訳は無いに、余計なことに御騒ぎなされる。やれやれ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)