幅員はば)” の例文
幅員はばが三十三メートルもあるその大通りのまん真中を、洋杖ステッキをふりふり悠然と濶歩かっぽしてゆくのだった。こんな気持のよいことはなかった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「見給え」と、頚に着いている紫いろの痕と、その紐を指さして較べながら、「幅員はばが違いますね」
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)