帽子しやつぽ)” の例文
危くないと見極めて戻つて居た、ひつくりかへり帽子しやつぽの先生は、口の角を引下げて、頭を掉ると、一同が同じ様に頭を掉りました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
それは熊岡氏の画室アトリエから小鼓のが聞え出すと、帽子掛から帽子しやつぽをそつと取りあげて、鼠のやうにこそ/\逃げ出してしまふのだ。それに気づいた或る友達が
「なんちふ帽子しやつぽをこの大将はかぶつてやあがるんだい!」
帽子しやつぽいで、二度三度
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)