左衛門さゑもん)” の例文
今では栄蔵は橘屋たちばなやで、これから花を開かうとする木のやうに、はなばなしい存在である。栄蔵はその下に左衛門さゑもんをはじめ、六人の弟妹を従へてゐる長男である。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
小さかつたときは左衛門さゑもんといつたが、今は名を改めて由之といふのである。もう由之さんも良寛さんと同じやうに、男ざかりの時期をすぎて老人になりかけてゐる。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
弟には左衛門さゑもんといふ名がつけられる。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)