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岩窟
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いわむろ
ふりがな文庫
“
岩窟
(
いわむろ
)” の例文
纔
(
わず
)
かにさす薄光りも、黒い巌石が皆吸いとったように、
岩窟
(
いわむろ
)
の中に見えるものはなかった。唯けはい——彼の人の探り歩くらしい空気の微動があった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
この屋敷だ! ……この屋敷だとするとあの地獄は——地獄のように恐ろしく、地獄のようにむごたらしく、……〽まぐさの山や底無しの、川の中地の
岩窟
(
いわむろ
)
の……その地獄、その地獄は
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
岩窟
(
いわむろ
)
の中だ岩窟のな。……向こうにある、行ってみよう」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
岩窟
(
いわむろ
)
は、沈々と
黝
(
くら
)
くなって冷えて行く。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
変えてお尋ねいたす。例の歌の末段に〽
秣
(
まぐさ
)
の山や底無しの、川の中地の
岩窟
(
いわむろ
)
にと、こういう文句がござりまするが、そこに大方その黄金、埋没されて居りたるものと、この拙者には思われまするが、そのような境地が領内に……?
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
窟
常用漢字
中学
部首:⽳
13画
“岩窟”で始まる語句
岩窟内
岩窟堂
岩窟牢
岩窟神社