山間水涯さんかんすいがい)” の例文
大噐晩成先生はこれだけのはなしを親しい友人に告げた。病気はすべて治った。が、再び学窓にその人はあらわれなかった。山間水涯さんかんすいがいに姓名をうずめて、平凡人となりおおするつもりに料簡をつけたのであろう。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)