小肥満こぶとり)” の例文
がたがたと音をさして茶の間と庖厨の境の障子を開けて小肥満こぶとりのした老婆が顔を出した。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小肥満こぶとりのした体を脇息きょうそくにもたして、わざとを遠くの方へ置きながら、二人の少女にうしろからあおがし、庭の樹木の間から見える鵜飼うかいの火を見るともなしに見ているところであった。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)