小盗人こぬすっと)” の例文
旧字:小盜人
さては、あのがんりきの百とやらの小盗人こぬすっとめにねらわれて、つきまとわれる煩わしさからのがれようためか。
おれたち兄弟の手に落ちた梁山泊の廻し者、時遷じせんという蝙蝠面こうもりづらをした小盗人こぬすっとを、返してよこせというのだろうが。どうしておめおめ返せるものか。梁山泊はわが祝家荘しゅくかそうの敵国だ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
色男がかった小盗人こぬすっとの、今いうがんりきの百とやらから、キザなセリフ廻しで聞かされた。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小盗人こぬすっと