小橋おばせ)” の例文
それ故、その翌日から三日も続けて、上本町六丁目から小橋おばせ西之町への舗道を豹一に尾行られると、半分は五月蠅いという気持から
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ともあれ一刻も早く慰めてやりたいと、あわただしく湯漬ゆづけを一わんかっこんで、宿の亭主に小舟を頼み、京橋口から猫間ねこま川をのぼって、小橋おばせ黙蛙堂もくあどううちせつけた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小橋おばせ村の彫刻師の家に寝かされている万吉の容体を見に行ったのであるが、かすかに意識づいてきた万吉が、しきりと気にかけてやまないので、かれの口から船宿の所をきき
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小橋おばせ玉造村たまつくりむらの間です」と答えた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)