対州つしま)” の例文
旧字:對州
対州つしま壱岐いきも英米仏露の諸外国にき取られ、内地諸所の埠頭ふとうは随意に占領され、その上に背負しょい切れないほどの重い償金を取られ、シナの道光どうこう時代の末のような姿になって
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この勢いで北は図満江とまんこうの鮭から、南は対州つしまぶりに到るまで、透きとおるように調べ上げる事十年間……今度は内地に帰って、水産講習所長の紹介状を一本、大上段に振りかぶりながら、沿海の各県庁
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)